カメムシが寄ってこないための対策方法は?駆除する際の注意点も解説

カメムシが寄ってこない方法は?対策と駆除する際の注意点を解説

カメムシが自宅のベランダやドアなどに張り付いているのを見かけたり、追い払おうとして手や洗濯物などに悪臭をつけられたりといった経験はありませんか?

カメムシは、悪臭を放つだけでなく家庭菜園などにも影響を及ぼす迷惑な昆虫なので、対策方法に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、カメムシの対策方法について詳しく解説します。

ただ駆除するだけではなく、カメムシが寄り付かないように予防することも重要なので、毎年カメムシが寄ってきて困っているという方はぜひ参考にしてください。

カメムシは1年を通して見られるので対策が必要

カメムシの特徴や生態について、以下の4点を解説します。

カメムシは真冬を除いてほぼ1年中見られるため、日ごろから対策を行うことが重要です。カメムシの活動時期や侵入経路などを把握し、適切な対応を行いましょう。

カメムシの特徴と悪臭の原因

カメムシの大きな特徴としては、危険を感じたり刺激を与えたりすると足の付け根部分から悪臭を放ちます。悪臭の原因はアルデヒド類などの化学物質で、外敵への警報や仲間への情報伝達などの意味を持つとされています。

その臭いの強烈さは、密閉した容器に閉じ込めると自身が出した臭いで死んでしまうほどです。そんなカメムシですが、実は日本国内だけでも1,300種類以上が生息しており、中には悪臭を放たない種類もいます。

しかしながら、近年大量発生しているのは果樹などに群がる「チャバネアオカメムシ」や「ツヤアオカメムシ」といった種類で、いずれも悪臭を放つため早めに対策を行うことが重要です。

参考元:伊丹市昆虫館「特集 カメムシだらけにしたろかー!」

カメムシの主な活動時期や発生場所

秋に発生する虫というイメージを持たれがちなカメムシですが、実は越冬時期を除いてほぼ1年中見られるのはご存じでしょうか。

4月ごろ~8月ごろにかけて産卵のために山の方へ異動して果樹などに被害を与えるケースがあります。産卵の時期であることから、洗濯物などに卵を産み付ける場合もあるため注意が必要です。

また、カメムシの発生がピークを迎えるのは9月~10月の秋ごろで、繁殖を終えたのち温かい場所で越冬するために人里へ降りてきます。秋になるとカメムシを度々見かけるようになるのはそのためです。

カメムシが大量発生する原因については以下の記事で詳しく解説しています。↓

なぜこんなに?カメムシ大量発生の原因と対処法を紹介!

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カメムシの侵入経路

気が付くと室内に入り込んでいることもあるカメムシですが、以下のような侵入経路が考えられます。

カメムシの侵入経路

  • 洗濯物に付着して侵入
  • 窓やドアなどのスキマから侵入
  • エアコンのドレンホースや換気扇から侵入

カメムシは厚みがなく平べったいフォルムが特徴なので、2mmほどのスキマがあれば侵入してしまいます。

窓のちょっとしたスキマやエアコンの排水ホース(ドレンホース)などからも入り込んでしまうため、忌避剤でカメムシが寄り付かないようにしたり、スキマテープで窓のスキマを埋める対策が有効です。

また、カメムシは白いものや暖かい場所を好むため、日中洗濯物に張り付いたことに気づかず、一緒に取り込んでしまうケースもあります。

洗濯物を取り込む際は一旦表面を確認したり払ったりしてカメムシを落としましょう。

カメムシによる被害の例

すべてのカメムシが悪影響を及ぼすわけではありませんが、種類によって以下のような被害が出る場合があります。

カメムシによる被害例

  • 悪臭が付着する
  • 分泌液による皮膚炎
  • 農作物への被害

カメムシの最大の特徴でもある悪臭ですが、一度付着すると少し洗った程度では落ちません。匂い自体も不快ですが、元となる悪臭成分が皮膚に付着すると皮膚炎などの原因となるケースがあるので注意してください。

悪臭の成分はアルデヒド系の成分で毒性がありますが、少し付着した程度では問題が起こるケースは稀です。しかし、誤って手で潰してしまった際はただちに水で洗い流し、ヒリヒリしたり赤くなったりといった症状がある場合は医師の診察を受けましょう。

また、人体への被害だけでなく農作物への影響も懸念されます。近年大量発生がニュースになることもある「ツヤアオカメムシ」に代表される一部のカメムシは、果実や野菜の汁を吸います。

汁を吸われてしまうと生育不良や腐敗などの原因になったり、悪臭成分が付着して食べられなかったりといった被害をもたらすため、事前の対策が必要です。

中でも令和6年は「果樹カメムシ類の注意報発表件数」が、過去10年間で最大となっています。

引用元:農林水産省 「果樹類のカメムシ類の被害にご注意ください」

カメムシが大量発生しているので、各ご家庭でも対策を行いましょう。

カメムシの予防法:屋外の対策

カメムシの予防法:屋外の対策

屋外でのカメムシ対策について解説します。カメムシが寄り付かないように予防する際は、以下の3点を意識してみてください。

カメムシは一度室内に侵入を許すと、卵を産んで大量発生につながる場合があります。まずは屋外の対策を行い、カメムシが室内へ入りこまないように対処しましょう。

庭や玄関先の除草

カメムシは草花の葉裏などに卵を産み付けるため、庭や玄関先に雑草が生えている場合は除草や草抜きを行ってください。

特に春から秋にかけてはカメムシの産卵時期なうえ、草花も生い茂る季節です。定期的に除草してカメムシが卵を産むのに適した環境を作らないように対策しましょう。

ゴミなども放置しておくとカメムシだけでなくゴキブリやハエなどの虫が発生する可能性が高まるため、家の周りは清潔に保つのがおすすめです。

照明をLEDにする

屋外の照明を蛍光灯からLEDに変えると、カメムシが寄りつきにくくなる効果があるため試してみてはいかがでしょうか。

カメムシを含む一部の虫は、蛍光灯が発する微量の紫外線に向けて飛んでいるといわれています。一般的なLED照明は蛍光灯に比べて紫外線量が少ないため、カメムシが寄ってくる可能性を軽減できます。

カメムシ以外にもスズメバチや蛾、ハエなども同様の性質を持つとされているため、虫対策としても有効です。玄関のライトや門灯などに蛍光灯を使用している方は、LEDへの変更を検討してみてください。

カメムシの忌避剤を設置する

カメムシが嫌がる成分を、外壁、窓、網戸などに吹きかけるのも効果的です。たとえば、以下のような製品を使用します。

忌避剤の種類

  • カメムシに特化した忌避剤
  • 虫全般を対象とした防虫剤
  • ハッカ油やミントなどで自作した防虫剤

市販されている防虫剤やカメムシ忌避剤を使用するか、ミントやハッカ油などカメムシが嫌うハーブで自作することも可能です。

ただし、自作の場合は大量に作成するのは難しいため、カメムシ対策に特化した忌避剤を使用するのもおすすめです。

弊社でも天然成分を使用した忌避剤を取り扱っているので、自宅の外壁や窓際にカメムシが寄ってきてお困りの方はチェックしてみてください。

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カメムシの予防法:室内での対策

屋内でのカメムシ対策も合わせて行うとより効果的です。おもに以下のような対策方法があります。

屋外での対策同様、ポイントは屋内へカメムシを侵入させないようにすることなので、気が付くと室内にカメムシを発見して驚いた経験がある方は、ぜひ上記の対策を試してみてください。

外壁や窓のスキマを塞ぐ

カメムシは2mmほどのスキマからでも容易に室内に侵入するため、可能な限り侵入経路を塞ぐ対策を行います。

ホームセンターなどで販売されている窓のスキマを塞ぐシール、エアコンのドレンホースに設置するネットなどが有効です。

エアコンの換気口フィルターには防虫成分が含まれている製品もあるため、カメムシ以外の虫対策としても利用を検討してみましょう。

観葉植物の点検

屋内に観葉植物がある方は要注意です。屋外同様、カメムシは植物の葉裏などに卵を産み付けるため観葉植物は定期的に確認するのがよいでしょう。

一度室内に侵入してしまうと、観葉植物から大量発生する可能性があります。鉢の受け皿などに潜んでいるおそれもあるため、清掃の際には念入りに手入れを行ってください。

なお、観葉植物の中でもミントやハッカなどはカメムシが嫌がる香りなのでカメムシ対策として有効とされています。

洗濯物を取り込む際に確認する

洗濯物を取り込む前に、カメムシが付着していないかを必ずチェックしましょう。カメムシは日光を反射しやすい白い色を好むうえに、日中暖かくなる洗濯物が大好きです。

誤って一緒に取り込んでしまうと、自宅内で繁殖する原因となるだけでなく、洗濯物で潰してしまい悪臭成分で汚れてしまうおそれがあります。

洗濯物を取り込む際は払ったり、刺激を与えないようガムテープなどで取り除いたりしましょう。

カメムシが寄ってきやすい夕方以降は外干しを避けるのも効果的です。

洗濯物にカメムシの卵が付着していた場合の対策は、以下の記事で詳しく解説しています。↓

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カメムシを見つけたときの対処法

カメムシを見つけたときの対処法

カメムシを見つけたときの対処法について、以下の3点を解説します。

カメムシを見つけたときは、慌てず適切に対処することが重要です。へたに刺激してしまうと、悪臭成分を放出してしまうので、参考にしてください。

カメムシの駆除方法

カメムシを駆除する際は、以下のような方法が有効です。

カメムシの駆除方法

  • ガムテープで付着させる
  • ティッシュに潰さずに包む
  • 殺虫剤を使う

カメムシは刺激を与えなければ悪臭を放たないので、洗濯物や壁に付着している場合はティッシュなどでそっと包むか、ガムテープで付着させて袋などに入れるか外に逃がしましょう。

ポイントは、優しく包んで刺激を与えないことです。ただし、いずれもカメムシにダイレクトに接触する必要があるため、忌避感がある方は殺虫剤を吹きかけるようにしてください。

特に凍結タイプの殺虫剤であれば、殺虫成分も含まれていない製品があるためペットや小さいお子様のいる家庭でも使いやすいはずです。

カメムシ駆除の際の注意点【やってはいけない対処法】

カメムシを駆除する際は、以下のような駆除方法は行わないようにしましょう。

やってはいけない対処法

  • 叩き潰す
  • 掃除機で吸う

ホウキや不要な雑誌などで叩き潰すと、床や壁、叩いたものに悪臭が残り続けます。手などで直接潰すのも、皮膚炎などを起こす可能性があるためやめておきましょう。

また、掃除機で吸うのも推奨できません。危険を感じたカメムシが、掃除内部で悪臭成分をまき散らし、匂いを除去するのが困難になります。

カメムシの悪臭が付着した場合は?

万が一カメムシの悪臭が皮膚に付着してしまった場合は、以下のような方法で対処できます。

付着箇所対処法
皮膚に付着した・界面活性剤入りの食器用洗剤などで落とす
・オリーブオイルやクレンジングオイルなどで落とす
洗濯物などに付着した・界面活性剤入りの食器用洗剤などで落とす
・アイロンやドライヤーを当てる

カメムシの悪臭成分であるアルデヒド類の物質は、油に溶けやすかったり熱に弱かったりといった特徴があります。

そのため、匂いが付着したときは界面活性剤入りの食器用洗剤やクレンジングオイルなどで洗い流すことが可能です。

また、洗濯物に付着した場合はアイロンやドライヤーを当てると消臭できます。再度洗濯機に入れる場合は、念のため他の洗濯物に匂いが移らないよう単品で洗いましょう。

予防が最も重要!カメムシ対策は早期に行いましょう

カメムシ対策は、自宅に近づけたり部屋に侵入させたりしないように予防することが重要です。

洗濯物に付着して取り込まれるケースや、窓のスキマなどから侵入するケースがあるため、侵入経路を塞ぐのがおすすめです。

また、カメムシが嫌う成分を壁や網戸、ベランダなどに塗布して近づかないように対策するのも有効で、カメムシ忌避剤などを活用するのがよいでしょう。

弊社でもカメムシ忌避剤を取り扱っておりますので、カメムシの発生にお悩みの方は一度商品ページをご確認ください!

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