トコジラミ対策で旅行の不安解消!旅先でもできる対策も紹介

ここ数年で再び被害を聞くようになったトコジラミですが、海外のみならず日本国内でも発生しています。トコジラミとは何なのか、旅行先で出会ったときにどうしたら良いのかをまとめましたので、是非参考にしてください。
- 1. 知っておきたいトコジラミの基礎知識
- 1.1. トコジラミってどんな虫?特徴と生態をチェック
- 1.1.1. トコジラミとは
- 1.2. 刺されるとどうなる?症状と見分け方
- 1.3. なぜ今、トコジラミ被害が増えているのか?
- 2. 出発前からできる旅行中のトコジラミ対策
- 2.1. 宿泊施設選びの重要ポイントと確認すべきこと
- 2.2. 荷造りで持ち込まない工夫と予防グッズ
- 2.3. 旅行前の準備で差をつける!最終チェックリスト
- 2.3.1. 荷造りの工夫
- 2.3.2. 予防グッズ
- 3. 旅先で実践!ホテルでのトコジラミ対策術
- 3.1. 到着後すぐできる!部屋のトコジラミチェック方法
- 3.1.1. まず荷物を安全な場所に置く
- 3.1.2. 部屋の中を確認する
- 3.1.3. トコジラミが潜伏しやすい場所
- 3.1.4. トコジラミの痕跡を探す
- 3.2. 荷物と衣服の正しい管理方法
- 3.3. 寝る前にひと工夫!被害を最小限に抑えるコツ
- 4. 旅行先で刺された時の対処法
- 4.1. 刺されてしまった場合の応急処置
- 4.2. 旅行先での医療機関の探し方と受診の目安
- 4.2.1. 医療機関の探し方
- 4.2.2. 日本国内の場合
- 4.2.3. 海外の場合
- 4.2.4. 医療機関を受診する目安
- 4.3. 宿泊施設への報告と帰国後の対応について
- 4.3.1. 宿泊施設への報告
- 4.3.2. 帰国後の荷物と衣服の正しい対処法
- 5. 旅行後の徹底的なトコジラミ対策
- 5.1. 衣類や持ち物の正しい処理方法
- 5.2. 自宅でトコジラミを発見したら
- 5.2.1. 自力での対策
- 6. まとめ:トコジラミ対策を万全にして、最高の旅行体験を!
知っておきたいトコジラミの基礎知識
トコジラミ(南京虫)は、ここ50年程は日本では珍しい存在でした。そのため、名前を知っていてもどんな生き物かどうかは知らない方もいると思います。
どんな生き物なのか、どのような被害があるのかを知りましょう!
トコジラミってどんな虫?特徴と生態をチェック

トコジラミとは
- カメムシの仲間
- 体長は4.5mmから5mm未満程の小ささ
- 茶色で薄く丸い体、吸血すると膨む
- 羽根がなく、這うようにして移動する
- 少し温かく、暗く、狭いところを好む
- 人間や動物の血を食料とする
- 雄雌や幼虫・成虫に関係なく、吸血することができる
- 繁殖力も強く、メスはほぼ毎日卵を産むことが可能
(生涯で200~500個ほど産む) - 夜に人が寝静まった頃に活動する
- 吸血しなくても数カ月程度は生きる
生命力が強いことや繁殖力の強さから、一度トコジラミを見つけた場合の対処はかなり手がかかります。潜伏しているところには吸血後の糞(血糞)が残ります。黒いシミのようなものがたくさんある場合は、早めの対処が必要です。
刺されるとどうなる?症状と見分け方
トコジラミに刺されると激しいかゆみと発疹が現れます。刺し跡が直線状に並び、通常は1~2週間ほどで痒みは治まるとされます。
トコジラミが吸血を通してヒトに感染症を移す事例は、現在のところ確認されていませんので、痒みや発疹以外の症状があった場合は、異なる生物からの被害の可能性があります。
刺されたことで強い痒みが現れた場合、精神的ストレスによる不眠症になることもあり得ます。また、皮膚を搔きむしってしまうと、傷口からばい菌が入ることもあり、二次感染につながる可能性も否定できません。
痒みが出た時点ですぐに皮膚科への受診を行ってください。
なぜ今、トコジラミ被害が増えているのか?
近年になって国内外の渡航者の衣服や荷物に付着して、日本に持ち込まれることが増えました。スーツケースや鞄だけでなく、靴に付いてきてしまう場合もあります。
また、近年では殺虫剤が効かないスーパートコジラミと呼ばれる薬剤耐性のある個体も現れています。殺虫剤を撒いても効果が無かった場合は、この個体の可能性も視野に入れましょう。
参考:大阪健康安全基盤研究所
出発前からできる旅行中のトコジラミ対策
もしもの可能性に備えて出発前からできるトコジラミ対策を紹介します。旅行前に是非参考にしてください。

宿泊施設選びの重要ポイントと確認すべきこと
大きく3点をあげましたので、参考にしてみてください。どのような旅行先であっても次の3点を確認してみましょう。
- 複数の人が共同で利用するドミトリーや、安価なホステルなどの簡易宿泊施設は、トコジラミのリスクが高いとされています。人や荷物の出入りが多いため、持ち込まれる可能性が高まります。
- 予約サイトの写真やホテルの公式サイトで、部屋の清潔感を確認しましょう。最近は、トコジラミ対策にも力を入れている施設もあります。
- 施設全体に清掃が行き届いているか、ベッドや家具の状態はどうかなど、写真から読み取れる情報を参考にします。
宿泊施設の公式情報だけでなく、宿泊をした方々が書く口コミや写真なども判断の材料として、とても有効です。
荷造りで持ち込まない工夫と予防グッズ
旅行から帰宅した際にトコジラミを自宅に持ち込まないようにするためには、出発前の荷造りから工夫しておくことが重要です。
- ビニール袋を多めに持っていく
旅行中に着用した衣類を、使用済みのものと未使用のものに分けてビニール袋に入れ、密閉して持ち帰ることをおすすめします。もし旅行先でトコジラミが付着しても、他の荷物や自宅に広がるのを防ぐことができます。45Lのゴミ袋など、大きめのものが複数あると、スーツケース全体を覆う際にも役立ちます。 - 荷物を小分けにできるパッキングアイテムを活用する
旅行先の宿泊施設で荷物を広げる際に、すべてをスーツケースから出すのではなく、パッキングキューブや圧縮袋などを活用して、必要なものだけを取り出すようにしましょう。荷物全体にトコジラミが侵入するリスクを減らすことができます。 - トコジラミ用忌避スプレーや殺虫剤
トコジラミが嫌がる成分(ユーカリオイルや樟脳オイルなど天然由来成分)を含むスプレーや、トコジラミ専用の殺虫剤を携帯すると安心です。機内持ち込みが可能なサイズ(100ml以下)のものを選びましょう。
※1 エアゾールタイプの殺虫剤やスプレーは、機内持ち込み・預け入れともに禁止されている場合があります。必ず事前に航空会社の規定を確認してください。
※2 機内に持ち込めるサイズ(100ml以下)の液体であっても、殺虫剤成分を含むものは、危険物として持ち込みが制限されることがあります。
また、ホテルに着いたら、ベッド周りや家具の隙間、荷物置き場などにスプレーしておくと、予防効果が期待できます。 - 使い捨てできる衣類やタオル
帰宅後すぐに処分できるような着古した衣類やタオルをパジャマや部屋着として持っていくのも一つの方法です。トコジラミが付着していたとしても、そのまま現地で捨てて帰ることで、自宅への持ち込みを防げます。
これらの工夫やグッズを活用して、旅行中のトコジラミ被害を未然に防ぎ、安心して旅を楽しんでください。
旅行前の準備で差をつける!最終チェックリスト
海外旅行や国内旅行の計画を立てる際、旅先での楽しみを想像する一方で、気がかりなのが「トコジラミ」の存在です。特に近年、世界的に被害報告が増加しており、知らないうちにトコジラミを荷物にくっつけて帰ってきてしまい、自宅に持ち込んでしまうケースが増えています。
「旅の思い出と一緒に、厄介な同居人まで連れて帰ってしまった…」そんな事態は避けたいですよね。
トコジラミ対策は、帰宅後よりも出発前の準備が肝心です。荷造りの段階から少し工夫するだけで、旅先でのリスクを大きく減らし、帰宅後の不安から解放されます。
荷造りの工夫
- ビニール袋(複数枚)
帰り道に、使用済みの衣類と未使用の衣類を分けて入れるための密閉できる袋を用意する。 - パッキングアイテム
荷物を小分けにして、ホテルで必要なものだけ取り出せるようにする。 - 使い捨てできる衣類
旅先で着てそのまま捨てて帰れる衣類(着古したTシャツなど)を準備する。 - 樹脂製のスーツケース
布製のスーツケースに比べて、トコジラミが潜みにくい樹脂製のスーツケースを使用する。
予防グッズ
- トコジラミ用忌避スプレーや殺虫剤
機内持ち込み可能なサイズ(100ml以下)も販売されているので、バックに入れておく。
※エアゾールタイプは機内に持ち込みができません - 大型ビニール袋
スーツケース全体を覆える大きさの袋を準備し、ホテルでの保管時に活用する。
このチェックリストを活用して、旅行前の事前準備をしてみましょう。
旅先で実践!ホテルでのトコジラミ対策術
宿泊先ホテルに到着してすぐにできるトコジラミ対策と就寝時も安心できるコツをお伝えします。
到着後すぐできる!部屋のトコジラミチェック方法
旅行中にトコジラミの被害に遭わないためには、ホテル到着後すぐに部屋のチェックを行うことが非常に重要です。トコジラミを自宅に持ち帰ってしまうリスクを減らすためにも、ぜひ以下の方法を実践してみてください。
まず荷物を安全な場所に置く
部屋に入ったら、すぐに荷物を床やベッドに置かないようにしましょう。トコジラミはカーペットやベッドに潜んでいることが多いため、荷物に侵入するリスクが高まります。
- バスルームのタイル張り部分に置く
トコジラミは滑らかな表面が苦手です。部屋のチェックが終わるまで、スーツケースやカバンはバスルームのタイル張りやバスタブの中に置いておきましょう。 - ビニール袋に入れる
タイル地の部分が少なく、マットに置く場合は、大きなビニール袋で荷物全体を覆っておくのも有効です。布に触れる部分を少なくすることが大切です。
部屋の中を確認する
トコジラミは夜行性で、日中は家具の隙間などに隠れています。特に以下の場所を重点的に確認しましょう。
トコジラミが潜伏しやすい場所

- ベッド周辺
- マットレスの縫い目やタグの裏側
- ヘッドボードの隙間
- ベッドフレーム
- 家具の隙間
- ナイトスタンドや引き出しの裏側、ソファー、椅子の隙間
- 和室の場合は、畳の縁や畳と壁の隙間
- その他の場所:
- カーテンの折り目やコンセントの周り
- 額縁の裏側や、壁と床の境目など
トコジラミの痕跡を探す
トコジラミそのものを見つけるのが難しい場合でも、痕跡を探すことで存在を確認できます。
- フン(血糞)
吸血したトコジラミが排出するフンは、黒い小さな点として見つかることが多いです。濡れたティッシュで拭き取ってみて、にじむようならフンである可能性が高いです。 - 脱皮殻
幼虫が成長する際に脱ぎ捨てる抜け殻。 - 白い卵
小さな白い粒のようなものが付着していないか確認します。
荷物と衣服の正しい管理方法

旅先でトコジラミを自宅に持ち帰ってしまうリスクを減らすには、荷物と衣服の管理方法を徹底することが非常に重要です。
- 使用前の衣服
旅先で着てそのまま捨てられる衣類(着古したTシャツなど)を準備しましょう。また、袋詰めした衣服は必要分だけ取り、すぐに封をしてください。
荷物台や棚、テーブルの上など、床から離れた場所に衣服を置くようにします。できれば脚がステンレス製のものだと、より安心です。 - 使用済みの衣服
一度着た衣服は、トコジラミが付着している可能性があると考え、ジッパー付きのビニール袋や圧縮袋に入れて密封しましょう。清潔な衣服や荷物にトコジラミが移るのを防ぎます。
寝る前にひと工夫!被害を最小限に抑えるコツ
ホテルでトコジラミの被害に遭わないためには、寝る前のちょっとした工夫が効果的です。特に、トコジラミが活動的になる夜間に焦点を当てた対策を4点ご紹介します。

1. 照明をつけたまま寝る
トコジラミは基本的に暗い場所を好みます。そのため、部屋の電気をつけたままにすることで、刺されるリスクを下げられます。明るいと眠れないという方は、アイマスクを使用することで安心して眠れるでしょう。
2. 肌の露出を減らす
トコジラミは就寝中に肌の露出している部分を刺すことが多いです。寝る際は長袖・長ズボンのパジャマを着用しましょう。暑い季節でも、薄手の通気性の良い素材を選ぶことで快適に過ごせます。
3. 荷物や衣服は床に置かない
就寝中も、荷物や翌日着る予定の衣服は、床やベッド周りに置かないようにしましょう。スーツケースは荷物台の上に置き、衣類はクローゼットにかけるか、ジッパー付きのビニール袋に入れて密封しておくと安心です。
4. 虫よけスプレーを活用する
トコジラミに効果があるとされる成分(ディートなど)を含んだ虫よけスプレーを、布団やベッド周りに吹きかけるのも一つの手です。ただし、人体に直接使用する際は、製品の注意書きをよく確認してください。天然成分由来の忌避剤なども販売されているので、持参するのも良いでしょう。
これらの対策は、ホテル到着後の部屋のチェックと合わせて行うことで、より効果を発揮します。トコジラミの被害を未然に防ぎ、旅の思い出を台無しにしないためにも、ぜひ実践してみてください。
旅行先で刺された時の対処法
対策をしていても刺されてしまう可能性はゼロではありません。もし刺されてしまった時にどうすれば良いのか、旅行へ出立する前に知っておくべき内容をまとめました。
刺されてしまった場合の応急処置

万が一、旅行先でトコジラミに刺されてしまった場合、適切な応急処置が重要です。強いかゆみを伴うため、かきむしって患部を悪化させないよう注意しましょう。
- 患部を清潔にする
刺された部分を石鹸とぬるま湯で優しく洗い、清潔に保ちましょう。これにより、細菌の侵入を防ぎ、化膿するリスクを減らすことができます。 - 患部を冷やす
腫れやかゆみがひどい場合は、冷たいタオルや保冷剤などで患部を冷やしましょう。かゆみが和らぎ、炎症を抑える効果が期待できます。
旅行先での医療機関の探し方と受診の目安
トコジラミに刺された場合、強いかゆみや炎症が続くことがあります。市販薬での対処も可能ですが、症状がひどい場合は早めに医療機関を受診することが大切です。ここでは、旅行先での医療機関の探し方と受診の目安をご紹介します。
医療機関の探し方
旅行前に宿泊先の周りに医療機関があるか、またいつ診療しているのかも確認しておくと安心でしょう。
日本国内の場合
医療機関を検索できる便利なウェブサイトです。都道府県や市区町村、路線などから探すことができます。
スマートフォンの地図アプリ
「皮膚科」や「病院」と検索すれば、現在地周辺の医療機関が表示されます。
ホテルのフロントに相談
宿泊しているホテルのスタッフに症状を伝え、近くの病院を紹介してもらうのも良い方法です。
海外の場合
海外旅行保険のサポートデスク
海外旅行保険に加入している場合、24時間対応のサポートデスクで日本語での医療機関案内を受けられることがあります。
現地の薬局
現地の薬局で、簡単な症状であれば適切な塗り薬を教えてもらえることもあります。ただし、重症の場合は医療機関の受診を勧められます。
空港や港に設置されている検疫所
渡航者の方を対象に健康相談を行っています。帰国時に渡航先でのできごとで健康上心配なことがある場合は、検疫官までご相談ください。
参考:厚生労働省 検疫所
医療機関を受診する目安
以下のような症状が見られる場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。
- かゆみが非常に強く、眠れない、我慢できないほどの強いかゆみが続いている場合。
- 1週間ほど市販の外用剤を使っても、かゆみや腫れが治まらない場合。
- 刺された部分が広範囲に広がり、水ぶくれや全身に発疹が出たり、発熱を伴った場合。アレルギー反応の可能性あり。
- 掻きむしった傷口から細菌が入り、化膿している場合。
宿泊施設への報告と帰国後の対応について
トコジラミは非常に繁殖力が強く、一度持ち帰ってしまうと駆除が困難になるため、帰国後の対策を徹底することが重要です。
宿泊施設への報告
もし、宿泊しているホテルでトコジラミを発見したり、刺された痕跡を見つけたりした場合は、速やかにホテルのフロントに報告しましょう。
刺された患部の写真や、トコジラミのフン、脱皮殻などの痕跡を見つけていれば、それらを写真に撮って提示すると、ホテルの対応がスムーズになります。
状況によっては、部屋を変えてもらうよう依頼しましょう。その際、別の階の部屋など、元の部屋から離れた場所に変更してもらうのが望ましいです。
帰国後の荷物と衣服の正しい対処法
トコジラミは荷物や衣服に潜んで、一緒に自宅に持ち帰られてしまうことが最も多いパターンです。帰宅後の対応を徹底することで、自宅への侵入を防ぎましょう。
自宅に帰ったら、すぐにリビングや寝室に荷物を持ち込まず、玄関やベランダなど、屋内に侵入しにくい場所でスーツケースやカバンを開けましょう。旅行中に着用したすべての衣服は、入れていた袋を開封せず、そのまま洗濯機に直行させます。
トコジラミは熱に弱いため、50℃以上の熱湯で洗濯することで、成虫や卵を死滅させることができます。洗濯後に乾燥機にかけることが最も効果的です。高温(50℃以上)で30分以上乾燥させることで、ほぼ確実に駆除できます。
万が一、自宅でトコジラミを発見した場合は、速やかに専門の業者に相談しましょう。
旅行後の徹底的なトコジラミ対策
旅行中に被害がなくとも、荷物に付いたまま持ち帰ってきてしまっている場合があります。自宅に着く前から気をつけつければ、自宅でトコジラミによる被害を避けることが可能です。
衣類や持ち物の正しい処理方法
トコジラミは非常に繁殖力が強く、一度家に持ち込んでしまうと駆除が困難になるため、予防が最も重要です。
旅行後にトコジラミを自宅に持ち帰らないための徹底的な対策について、荷物の持ち帰り方と自宅での扱い方を紹介します。

- 荷物の持ち帰り方
旅行先から帰宅する時点で、トコジラミを家に侵入させないための工夫が重要です。
自宅のリビングや寝室にスーツケースやバッグを持ち込む前に、玄関先やベランダなど、屋外で荷物を開けるようにしましょう。
スーツケースやバッグの外側を軽く叩いたり、ブラシで払ったりして、トコジラミが付いていないか確認します。また、アルコールスプレーやクリーナーで拭くのも有効です。 - 自宅での荷物の扱い方
トコジラミは熱に弱いため、持ち帰った衣類はすぐに洗濯し、50℃以上の熱で30分以上乾燥機にかけることが最も効果的です。卵も熱で死滅させることができます。
靴や小物など、洗濯機や乾燥機が使えないものは、スチームアイロンや高温スチーマーを使って熱処理を施します。
スーツケースの縫い目やファスナー周りなど、トコジラミが潜みやすい場所を丁寧に掃除機で吸い取ります。吸い取ったゴミはすぐに密封して捨てましょう。
スーツケースなどの荷物は、すぐに収納せず、しばらくの間、密閉できる袋やケースに入れて隔離しておくと安心です。
自宅でトコジラミを発見したら
まず、トコジラミがどこに潜んでいるかを確認しましょう。
軽度な被害であれば、自力での対策も可能です。しかし、根本的な解決には専門業者への依頼が不可欠であることを念頭においてください。業者に依頼してから実際に駆除がされるまでの間の緊急対応として参考にしてください。
自力での対策
- 掃除機で吸い取る
発見したトコジラミや卵は、掃除機で吸い取ります。この際、ゆっくりと丁寧に吸い込むことが重要です。吸い取った後は、すぐに紙パックごとビニール袋に密閉して捨てましょう。 - 熱処理
トコジラミは熱に非常に弱く、60℃で10分、100℃なら数秒で死滅します。
衣類やシーツは洗濯後、乾燥機で高温乾燥させることが最も効果的です。布団やマットレスは、布団乾燥機やスチームクリーナーを使って、内部までしっかりと熱を加えます。
近年、薬剤に強い「スーパートコジラミ」が増えているため、市販の殺虫剤では駆除が難しい場合があります。また、多くの殺虫剤は卵には効果がないため、安易に使うと被害を広げてしまうリスクもあります。自力での完全駆除は非常に困難なので、根本的な解決のためには、専門の業者への依頼を検討しましょう。
まとめ:トコジラミ対策を万全にして、最高の旅行体験を!

楽しい旅行の思い出を台無しにしないためにも、トコジラミ対策は非常に重要です。せっかくの素晴らしい旅の余韻が、厄介な害虫によって台無しになってしまうことは避けたいですよね。
ご紹介したような対策を実践することで、トコジラミを自宅に持ち込むリスクを大幅に減らすことができます。特に、帰宅時の荷物の扱い方と、万が一発見してしまった場合の適切な対処法を事前に知っておくことは非常に大切です。
旅行の計画段階から、帰宅後の対策までをセットで考えることで、心から安心して旅を楽しむことができます。万全な準備をして、最高の旅行体験を最後まで満喫しましょう。
エディター情報

ジー・ムーブ「くらしをアゲる応援部」編集部
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