もう悩まない!カメムシの臭いを消す裏技|原因から対策まで徹底解説

カメムシを誤って潰してしまった時、カメムシが放つ臭いが取れず困ったことはありませんか。

この記事ではカメムシの臭いを消す方法や、家庭内でカメムシに出会わないようにする予防策について紹介します。今まで臭いが取れず諦めていた方、ぜひこの記事を読んで消臭方法を試してみてください。

カメムシは1年を通して見られるので対策が必要

カメムシの臭いはいつまで残る?原因と特徴を解説

カメムシから放たれる悪臭を放つ汁。なぜ放つのか、臭いの特徴、臭いの継続時間についてご紹介します。

カメムシの臭いがいつまで残り続けるのか、気になる方は確認してみてください。

カメムシが臭いを出す理由 

カメムシが臭いを出すきっかけは、カメムシに対して刺激を与えた時や身の危険を感じた時です。特に身体に触れられた時に腹部から刺激性のある臭いを放ちます。

自身の身体を守るための方法として放つもので、一度その臭いを嗅いだ外敵は、再び同じカメムシを襲わなくなるともいわれる程とされています。

参考:伊丹昆虫館ブログ

カメムシ自体からもわずかに臭いを放っており、集合体フェロモンとして、カメムシ同士のコミュニケーションの一つにもなっています。縄張りや仲間意識を持つ手段としても用いられているのです。

カメムシの臭いの成分と特徴

カメムシの臭いや成分には以下のような特徴があります。

カメムシの臭いの成分と特徴

  • 青臭い臭い
  • 乾くと黄色やオレンジ色の痕が残る
  • 石鹸や水では落ちにくい

カメムシの放つ悪臭の汁は独特の臭いがします。青臭い臭いが特徴で、汁の主成分がアルデヒド類のため刺激も臭いも共に強いです。汁が乾くと黄色やオレンジのような色の痕が付きます。

また、臭いが落ちにくいのも特徴です。一度皮膚や物の表面についた場合、水や石鹸を使っても臭いが落ちにくく、汁で皮膚炎を起こす可能性もあります。

カメムシの臭いはいつまで残る?

カメムシが放った汁は、対処を何もしなければ2~3日程強く臭います。強い臭いの持続期間は、布や壁、家具についた場合は約1週間ほどです。汁は刺激がありますが、熱に弱く、揮発性があるので、時間がたてば臭い自体は薄くなります。汁が乾ききる前に対処することで、より短い時間に短縮が可能です。

場所別|カメムシの臭いを消す方法  

ここでは、カメムシが放った汁が付いた場所別に対処法を紹介します。場所によっては洗浄困難な場合もありますが、基本的に洗うことで取り除くことが可能です。

場所によって対処方法が異なるので、それぞれ解説します。

家具や壁

カメムシの放つ汁は、何もしなければ1週間程度は継続的に臭います。

柑橘系の中性洗剤を含ませた布を用意し、臭いがついている場所を拭きます。もし、確実に付いた場所が分からない場合は、柑橘系の香りのする消臭スプレーを撒いて、換気を行いましょう。一度ではなく、何度か繰り返し行うとより良いです。

壁に付いた場合、日が経つと汁が付いた部分が変色する可能性がありますので、できるだけ早めのふき取りが必要です。

服や布製品

洗うことのできる布製品や靴は、衣服用洗剤に半日ほど長めのつけ置き洗い後、天日干しします。もし、すぐに洗えない場合は、中性洗剤でふき取り後にドライヤーやアイロンなどの熱で臭いを飛ばすことも可能です。布団やシーツはランドリーでの丸洗いと乾燥がお勧めです。

カメムシが放つ汁の揮発性や熱に弱い特性を活かした方法です。ただし、家具や壁と同様に早めに対処する方が良いでしょう。

つけ置き洗いが困難な素材の革製品の場合は、専用の洗剤で洗って天日干しを行ってください。靴裏(靴底)も革製品と同様の方法です。

手や足などの皮膚

石鹸ではなく、食器洗い用の洗剤を使って洗います界面活性剤の力を利用した落とし方で、洗浄力が高いです。洗った部分は大変乾燥するので、ハンドクリームや保湿剤を塗ってください。

皮膚が弱く、洗剤を使うことに抵抗がある方は、植物油(サラダ油やオリーブオイルなど)を使って落としましょう。カメムシが放つ汁は、油に溶けやすい親油性を持つため、汁自体を取り除くことに有効です。

すぐに落とせなかった場合、人によっては皮膚炎を起こす可能性があります。炎症が見られたり、痒みが現れたりした時は、すぐに皮膚科へ相談をしましょう。

カメムシの臭いを消すのに便利なアイテム  

スプレー

カメムシを潰してしまうと臭いが残ります。簡単に手に入るものを紹介していますので、カメムシが飛来する時期にあわせて購入しておくと良いでしょう。

消臭剤・消臭スプレー  

柑橘系の香りはカメムシが放つ臭いに効果的です。空間用スプレーの場合、一度にたくさん撒くのではなく、何度かに分けて撒くと良いでしょう。衣類用のスプレー使用では、洗濯・天日干し後がより効果的です。

部屋全体に臭いが充満している状態であれば、柑橘系の消臭剤を置きましょう。スプレーに比べると少し時間はかかりますが、徐々に臭いが薄まります。

どちらもあくまで臭いを薄めるものですので、完全に瞬時に臭いが消えるわけではありません。

重曹・セスキ炭酸ソーダ 

カメムシが放つ汁は酸性のため、重曹やセスキ炭酸ソーダのような弱アルカリ性のものを使うことで消臭効果が期待できます。どちらもホームセンターや100均ショップなどで手に入るので、少量から作成可能です。

消臭剤・消臭スプレーでは消しきれず、臭いが強く残った場合に使用することをお勧めします。

どちらも使用前に使用可能箇所であるかを確認し、使用時はゴム手袋を着け、必ず換気を十分に行ってください。

  • 重曹(食用ではないもの)

粉末の重曹を臭いが気になる場所に振り掛け、しばらく置いてから掃除機で吸い取るか優しく手で拭き取る。

※重曹は研磨作用があるため、デリケートな素材への使用は避けてください。

  • セスキ炭酸ソーダ

セスキ炭酸ソーダ水(水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯程度)を作り、スプレーボトルに入れて臭いが気になる場所に吹きかけ、拭き取る。

アルミ製品や漆器などのアルカリ性に弱い素材への使用は避けてください

セスキ炭酸ソーダとは?

重曹と炭酸ソーダの間の性質をもつアルカリ剤のことで、セスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれている

酸性の汚れ(油汚れ、手アカ汚れ等)に効果的な洗浄力がある

※アルカリ性の汚れ(水垢や焦げ、黄ばみ等)には効きません

アルコールスプレー 

洗うことが難しい場所は、アルコールスプレーを吹き付けてから天日干し(太陽光が当たる場所に置くように)しておきましょう。カメムシが放つ汁の臭い取りに有効ですが、一度では消えない可能性が高いです。天日干しをすることで、より臭い消しに効果を発揮します。

アルコールスプレーは室内に散布も可能ですが、火気厳禁のため、推奨はしません。室内に撒く場合は、消臭スプレーをご利用ください。

カメムシの臭いを発生させないための予防策  

カメムシの臭いを発生させないようにするには、まずカメムシの侵入を防ぐことが大切です。住まいによって侵入可能な範囲は異なりますが、手軽にできる予防法もありますので、参考になればと思います。

カメムシの侵入経路を塞ぐ

お住まいの場所によっては可能な予防策が異なります。ご自身の住環境でできる予防策を行いましょう。

戸建て住宅

玄関・ベランダ・窓などの開ける頻度の高い場所へカメムシ忌避剤を散布し、隙間ができている所にはパテやテープで埋めることをお勧めします。

庭や家庭菜園、植物を育てている場合は、カメムシが好む植物や落ち葉が集まる場所があると寄って来やすくなります。定期的に清掃をしましょう。

ガレージ付き住宅の場合は、天井の灯りや車のライトに反応してカメムシが寄り付くことがあります。ガレージ内にカメムシ忌避剤を撒くか、カメムシが嫌うミントやハーブ系の香りのするものを置きましょう。

※アルコールを含む忌避剤は火気厳禁、火花や熱が発せられる場所への利用はお控えください

マンションなどの共同住宅

他社との共用部分が多いため、戸建て住宅に比べると予防法が限られますが、外の空気と触れる箇所での予防法が大切です。

玄関、ベランダ、窓、通気口や換気扇以外にもエレベーターや階段からもカメムシが侵入する可能性があります。

大規模での忌避剤散布やカメムシの処理は、近隣トラブル防止の為、建物の管理会社へ連絡をしてください。

マンション住まいでもできる予防法については、下の記事で詳しく紹介しています。

併せて読む↓

カメムシ撃退!マンション住まいでも安心できる対策法

マンションにお住まいの方で、カメムシが壁や窓、電灯に集まっているのを見たことはありませんか? マンションの共有部分で殺虫剤を使用すると、周辺の住民から苦情がくる…

カメムシが寄り付かない環境を作る

カメムシの臭いを付けないためには、まずカメムシ自体が寄り付かない環境作りを行いましょう。カメムシが滞留できるような場所を作らないことで、寄り付きにくくなります。

  • 植物栽培や家庭菜園をしている場合は、落ち葉が溜まらないようにする
  • 壁や扉が白色の場合、カメムシが寄り付きやすいので忌避剤を散布する
  • 蛍光灯からLED電気に変更する
  • 部屋・家全体の掃除を頻繁に行い、隙間や埃がたくさんある場所を無くす
  • カメムシが苦手とする植物や香りで生活空間を囲う

カメムシの種類によっては効果があまり無い場合もありますので、カメムシ対処の場合は対処したいカメムシがどういったカメムシなのか調べてから行ってください。

また、一緒に生活している動物や自然生物が近辺にいる場合は、カメムシ忌避剤や殺虫剤が使えません。一緒に生活している空間から離れて散布をしてください。

こちらに詳しく書いていますので、ご参考に↓

カメムシが寄ってこないための対策方法は?駆除する際の注意点も解説

カメムシが自宅のベランダやドアなどに張り付いているのを見かけたり、追い払おうとして手や洗濯物などに悪臭をつけられたりといった経験はありませんか? カメムシは、悪…

カメムシを見つけた時の対処法 

カメムシの臭いの成分と特徴に記載のように、素手でカメムシ自体を触らないようにしてください。素手で触った時にカメムシから放たれる汁に当たると、皮膚炎になる可能性があるからです。見つけたら慌てず、まずはカメムシを外へ放つ、もしくは処理できるように準備をしましょう。

粘着テープを使う

潰さないように回収し、粘着テープで挟み込む

そのまま捨ててしまうと粘着からカメムシ自体が剥がれて、飛んで行ってしまう可能性があるので、小さいビニール袋に入れてから捨てる

ペットボトルでスコップを作る

粘着テープがない場合、ペットボトルや筒状のものをスコップ型にして、個体を掬うようにして持ち上げる

そのまま屋外へ放つ

※団扇でも代用ができますが、カメムシを潰さないように気を付けてください

まとめ|カメムシの臭いを消して快適な生活を送ろう!

カメムシの臭いは、一度嗅ぐと忘れられないほど独特で衝撃的です。カメムシに刺激を与えなければ噴射はされませんが、たくさん集まってくると個体からも臭うので空間も臭いがついてしまいます。洗うのが難しい場所でも、少しずつ消臭できる場合もあるので、可能な範囲で試してみてください。

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ジー・ムーブ「くらしをアゲる応援部」編集部

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