秋に悩まされるアレルギー①【秋の花粉症の特徴と対策】

夏の暑さも収まり、心地いい気候となる秋。過ごしやすい気候である一方で、多くの人々にとって花粉症に悩まされる季節でもあります。

夏から秋にかけて涼しくなり、風邪をひいたかと思いきや、実は花粉症だったという可能性もあります。

花粉症は春の方が話題に上がりますが、秋の花粉症もたくさんあります。そこでこの記事では、秋の花粉症に関する情報を詳しくご紹介します。

花粉症のメカニズム

花粉症は季節性アレルギー性鼻炎とも呼ばれ、花粉が原因となって鼻水やくしゃみなどが引き起こされるアレルギー症状の一種です。

アレルゲンとなる花粉が鼻などから体内に入ると、免疫系はこれを異物と見なしてIgE抗体をたくさん作り、肥満細胞(マスト細胞)と結合します。

再び花粉が体内に入ると、肥満細胞(マスト細胞)が刺激されてヒスタミンなどのアレルギー誘発物質が分泌され、鼻や眼などが刺激されます。

それが、くしゃみや鼻水、涙目などのアレルギー症状となって現れます。

秋の主な花粉の種類

秋に発症する花粉症の原因は主に以下の3つの植物です。これらの植物の花粉は、秋になると大量に飛散するため、花粉症の症状を持つ人々にとっては不快な季節となります。

ブタクサ

ブタクサは秋に花粉を大量に放出する植物で、秋の花粉症の主な原因とされています。原産地は北アメリカですが、道端・公園・河川敷など、日本全国に生息しています。

ブタクサは繁殖力は高いですが、背丈が低く、飛散距離は短いため、近づかないことが一番の対策とも言えます。

症状は、くしゃみや鼻づまり、目のかゆみなどの症状に加えて、咳が出やすいことが特徴です。発熱はないのに、咳が長引く場合は、ブタクサ花粉症の可能性があります。

ヨモギ

ヨモギは秋から冬にかけて花粉を放出する植物です。特に日本では一般的で、食品の材料としても利用されることがあります。

ヨモギは繁殖力が高く、全国のいたるところに生息しており、河川敷や空き地などに多く見られます。駆除も大変で、根っこまでしっかりと抜かないとまた生えてきます。

症状は、くしゃみ鼻づまり、目のかゆみや充血などです。

カナムグラ

カナムグラは、秋に花粉を放出するつる性の植物です。日本全国に生息しており、繁殖力が強いです。

花粉量は少なく、飛散距離は短いですが、道端などどこにでも生息しており、接触機会は多いと言えます。

症状はくしゃみや鼻づまり、目のかゆみや涙目やなどです。

自分で出来る花粉症対策

花粉症の人にとって、花粉が飛ぶ時期は大変やっかいですが、自身で出来る対策もいくつかありますので、以下に上げます。

症状がひどい場合は、早めに医師に相談しましょう。

花粉情報のチェック

外出前に花粉の飛散情報を確認し、花粉の量が多い日は可能であれば外出を避けるようにしましょう。

最近はアプリなどで花粉情報をチェックできるものもあります。

マスクの着用

吸い込む花粉の量を防ぎます。花粉症用メガネ等も有効です。

また帽子を被ることで髪の毛に花粉が付着するのを防ぐことが出来ます。

うがいや洗顔を行う

帰宅した際に自分自身についた花粉を洗い流しましょう。

体についた花粉を洗い流すことができます。

衣類の花粉をはらう

衣服にも花粉は付着します。室内に花粉を持ち込まないよう、帰宅したら玄関などではらい落としましょう。

室内の清掃

室内を清潔に保つことで、外から持ち込まれた花粉を最小限に抑えることができます。

こまめに掃除を行い、寝室では窓を閉めることを心がけましょう。

室内の湿度管理

部屋の湿度を上げると花粉が水分を含んで重くなり、舞い上がるのを抑えることができます。

加湿器を使用して湿度をキープしましょう。

食事に注意

抗酸化作用のある食材やビタミンCを豊富に含む食品を摂取することで、免疫力を向上させることができます。

これにより、アレルギー症状の軽減に役立つこともあります。

ストレスの管理

ストレスは免疫系に影響を及ぼし、花粉症の症状を悪化させることがあります。

リラクゼーション法やストレスマネージメントを取り入れ、ストレスを軽減しましょう。

まとめ

花粉症には色々な種類と症状があり、症状が出てしまうと苦しいものですが、適切な対策を講じることで軽減することはできます。

花粉情報の確認やマスクの着用、室内の清潔さの保持、健康な生活習慣の維持など、日常生活に取り入れられる対策を実践して、秋を心地よく楽しんでください。